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【短期集中連載】
鷲尾友公 a.k.a. わしんとん先生、ワシントンへ行く。
〜アメリカ滞在記Vol.3〜

Text & Photo by Tomoyuki Washio


7月26日 水曜日

9:00 時起床

13:00 ワシントン大学へ絵を展示する場所を見にいく。

SCHOOL OF SOCIAL WORK学科の廊下。

圧倒的に街中にあるワシントン大学、の一部しかまだ見ていないが。相当広そう。というか街全体が大学。。。生徒は約25000人。

14:30 病院へ行くクラークを送り届けた先にマクドナルドがあったので昼食をする事に。そこへ丁度同じ場所にいたTIMと合流。

今回のプロジェクトのアシスタントをしてくれる23歳のTIM。

ワシントン大学でアートを勉強中との事。彼自身はペインターでもある。

見た目からして真面目で優しそうな好青年はBIGMACを食べていた。

その後帰宅。TIMに手伝ってもらいながら作業を進める。

19:00 早めに夕食へ。

The Barking Dog Alehouseで食事

女子サッカーの試合(アメリカ対オランダ)が店内で放送されており、客人が盛り上がっていた。

同点で試合終了。食事中に粟津美穂さんが面白い話をしてくれた。僕らも食事を済ませ帰宅。

食事中に聞いた話↓

まず中学生の頃に寺山修司に一度会った事があると、とても強烈な印象を与えたらしい。今では忘れられないと。

「芸術は爆発だ」の有名なフレーズはかつて粟津潔が岡本太郎に教えた言葉だった、という話。

“E”というアルファベットに関心を寄せていた粟津潔は辞書に載っているEから始まる単語に興味を寄せていた。Eから始まる単語にはEARTH(地球) や、EXHIBITION、EXPOSE、Environment(環境)等々。

その中にExplosion(爆発)を意味する言葉もある。という事を粟津潔(後輩)は岡本太郎(先輩)に辞書を見せながら説明したそうだ。「Eという言葉にはExplosion(爆発)という単語もある、芸術というのは爆発なんだ。」と。それを聞いた岡本太郎は、後日のテレビ言い放ったのである、「芸術は爆発だ!」。そのテレビCMを偶然家族で見ていた粟津家、CMをみて粟津潔は「あ、これ僕が教えた言葉だ。」と言ったそうだ。(談:粟津美穂)

(筆者の聞き間違い、また過去の話の辻褄、事実とは異なる場合がございます。ご了承くださいませ。)

僕は興奮した。「粟津さんはいつも何かを描いていた。ほとんど事務所で過ごし、たまに家に帰ってきたと思ったらそこらへんの段ボールに絵を描き始める。あとはよく文字を書いていた。とにかくいつも何かを作っていた。」と。

帰宅後、TIMは帰宅し、少し制作。

深夜2:00 就寝

 


ワシントン大学へ潜入


大学の本屋さんにあるカフェ、ロゴ可愛い。


合流したTim。23歳。大学生。彼女あり(2023年現在)


The Barking Dog Alehouseとあってお犬様の来店多め。コロナ化中に路面に客席を追加したらしい。日本では圧倒的に受け入れられない事例。


圧倒的な量の丼。

大体20:00頃。いつもこの時間に潮の香りがするのだが。。。

 

7月27日 木曜日

7:00 目覚めの

9:00 起き

寝起きから黙々と作業を進める。

朝食にサンドイッチ、昼食にカレーとコロッケ、明太子。おかわり。

その後も日本の仕事のやりとりをしながら作業を少しづつ進める。

19:00 ビールを呑み始める。LINEで仕事の段取りをしていた友人から一枚の写真が送られてくる。そうか、もうフジロックの時期か。。。バスに乗るために行列ができている写真。僕は庭先で一人ビールを呑む。この対比。。。つかやり取りしてる間、フジに向かってたんかい!!

 


フジロックに行っているお洒落な友人。

 

その昔金美の学芸員さんに孤独になって絵を描けって強く言われた事を思い出す。そう、嫌いではないのだ!皆が同じ場所で快感に酔いしれている間孤独に(といってもサポートもありますが。)絵に向かう行為。。嫌いじゃない。(孤独のグルメより井之頭風に)と言い聞かせる様に作業場へ戻る。

20:00 外はまだ明るい。もう少し作業を進めていく。

大体 23:00 頃になるとPCやiPadを使った机仕事に取り掛かる。

それからごにょごにょ制作してみるが、、、何かしっくりこない。。

ま、明日にするか、と無理矢理寝る。。

深夜2時 就寝

 


近所のカフェ。70年程の歴史があるそう。いい感じ!!16:00で閉まる。。。

物は試し。ということでWASHINGTON BUD CAMPANY.


7月28日 金曜日

9:00 起床 顔を洗って早速制作を進める。

間も無くするとTIMがやってきた。

粛々と制作。

14:00 昼食。ビザと缶コーラを裏庭で。最高。

とゆっくるする事もできず、

URBAN ART WORKSに提供してくれる絵の具を選びにいこうとドタバタと家を出発、

ナビには渋滞のお知らせが。。シアトルはとにかく渋滞するのだそう。

帰宅ラッシュは16:00!! 早いっ。人口もどんどん増え高層ビルも始めた事もあり。昔はこんな渋滞は起きなかったらしい。という事で渋滞の為予定の時間にたどり着けないので諦めた。

家の近くにあるベンジャミンムーアに行き先を変更。そこで色見本から8色のサンプルをいただいて帰宅。

19:30 夕食をいただく。パスタ、トマト、アボガド、チーズ、最高。

その後少し制作、とある部分の描写が全くうまくいかなくて苦戦。その部分に時間を取られてしまっては他作業に影響が出る。という問題になる前に回避したいのだが、これがまったく上手く描写できず、苦戦している。。

が、明日またトライすれば良いだろう。とゴニョゴニョしているうちに深夜2:00

そろそろ寝る。

深夜 3:00

昼食のピザ。デカいっ

3日前に通った時は全面に描いてあったけどすでに下半分消されてる!!

ステイ先のファミリー、左からクラーク、粟津美穂さん、エリック(この優しいエリックが深夜あんなパーティを開いていたとは。。。さすがアメリカ。。。)

 

 

VOL.4へ続く

VOL.1はコチラ
VOL.2はコチラ

 

鷲尾友公 / Washio Tomoyuki

愛知県生まれ。独学で絵画を学び、街との関係性を軸に人物や事象などと関わり合いながら、イラストやデザイン、アニメーションなどジャンルを問わず、制作活動を人間の自由な行為として捉え表現している。街や商店街でクロスジャンルなコラボレーターと音楽企画も展開する。手に目と鼻が描かれたオリジナルモチーフの「手君」を美術館や海外で発表するなど、活動は多領域にわたる。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2019」などがある 。(写真:太田好治)

https://www.instagram.com/washiotomoyuki/

Born in Aichi Prefecture. Based on his perception of art as a free human act, WASHIO Tomoyuki, a self-taught artist, engages with people and events centered on their relationship with the city to create works spanning illustration, design, animation and various other media irrespective of genre. He also develops music projects in shopping streets and other urban sites together with collaborators working in hybrid fields. His activities are multidisciplinary, including exhibitions at museums and international venues featuring Tekun, an original character with eyes and nose painted onto a hand. Major exhibitions include Aichi Triennale 2019.

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