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Campanellaのアルバムアートワークを手がけたことでも知られる名古屋在住の刺繍作家・risa ogawaがインスタレーション作品を収めた記録写真集を刊行。発売記念個展を栄・MAD BOXXXで開催。

2019.02.22.Fri - 03.03.Sun | MAD BOXXX(愛知|栄)

 

名古屋を拠点に活動する刺繍作家・risa ogawaが自身の作品を記録した写真集『赤いシシュウ。』を刊行。その刊行記念展が名古屋市栄のMAD BOXXXにて33日(日)まで開催中だ。

risa ogawaは、ラッパー・Campanellaのアルバム『PEASTA』ジャケットのアートワークを手掛け、同作のリリース記念ライブでの会場装飾や、名古屋テレビ塔内で開催された「DARK ROOM BAR」など、さまざまな場所でインスタレーション作品を披露してきた作家。

今回の写真集は、2017年に大阪・山本製菓にて開催された自身の個展を記録した一冊となっている。写真家・頭山ゆう紀、装丁/製本・たなかひろきち、寄稿・河合泰児が参加している。

 

(以下、2017年「赤いシシュウ。」展示会ステートメントより)

私の赤い糸が表現するのものは内側から外側に溢れ出た「生命の証明」である。 糸を結び繰り返す「シシュウ」は、「始終」(始まりから終わりまで)繰り返す輪廻転生を表す無秩序の曼荼羅である。 会場である山本製菓は20年前に閉鎖されたおかき工場跡である。 山本製菓の時の流れは他の場所とは遥かに違い、逆流に入り込み時間の経過を感じることが困難であるとさえ私は感じた。 昨秋、逆流の渦の中に引き込まれるように私はこの場所と出会った。 「赤い絲」のインスタレーション作品のテーマは「創造、維持、破壊」の繰り返しである世の中に満ちているエネルギーの体感である。 この特異な場所でのインスタレーションは善くも悪くも過去と未来に大きな余波を与える事になるだろう。

同時開催する共作展「回転する世界の静止点 ( the still point of the turning world )」は詩人T.S.エリオットの言葉の引用である。 彼の「ぼくらはそこにいた、と言えるだけで、どこにあったかは言えない。いた期間も言えない。言えば、そこを時間的に特定する事になるから。」という一説に着想を得た。 更に「自分と他者を分ける境界線はどこにあるのだろう。」という内なる疑問が共作を企画し、現代に生きる4人の作家と接点を持つ事に至った。 私の解釈では「回転する世界の静止点」とは「偶然にも合致した変化し続ける点」である。偶然と運命の出会いに感謝したい。

Text by risa ogawa

 

イベント情報

2019222日(金)~33日(日)
PHOTO BOOK 「赤いシシュウ。」 刊行記念
場所:MAD BOXXX(名古屋市中区栄5丁目4-22
時間:13:0019:00 木曜定休日
出展:risa ogawa
問い合わせ:boombastic.rtm@gmail.com
Instagramrisa ogawa https://www.instagram.com/piiiiiiiiin/ 
MAD BOXXX https://www.instagram.com/boombastic_rtm/

risa ogawa
今と昔、生と死、陰陽をつなぐ刺繍作家。愛知県生まれ。名古屋芸術大学テキスタイルコース卒業。
2016年グループ展 「一絲/喪失/東雲」(spazio rita) / 2017年インスタレーション Campanella PEASTA Release Party (WWW X) / インスタレーション DARK ROOM BAR (名古屋テレビ塔)/  個展 「赤いシシュウ。」 共作展 「回転する世界の静止点 the still point of the turning world)」(山本製菓)/ 2018年グループ展「UNTITLEDThe SESSIONS

posted by K.NAKASHIMA_LIVERARY

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