2022.09.19.Mon - 10.11.Tue | 名古屋芸術大学Art & Design Center West(愛知|徳重)
名古屋芸術大学Art & Design Center Westにて、美術作家・田村友一郎による個展『PROJECT:T HOUSE OMOTENASHI の KOKORO』が開催。会期は、2022年9月19日(月・祝)〜2022年10月11日(火)。
2010年代初頭に作家活動を開始した田村友一郎は、メディアや領域を横断する幅広い活動を行い、現在愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいち2022」にも参加。また、今回の展示会場となる名古屋芸術大学で美術領域准教授として教鞭もとっている人物。
本企画では、田村友一郎の旺盛な制作活動によって生み出された膨大な点数の過去作品の断片が一斉に Art & Design Center West に集結。作品の持つ文脈をあえて引き剥がした展示方法を採ることで、モノ単位になった作品の 断片同士に新たなつながりを見出す稀有な機会となる。これまでに彼の作品を体験した方にも新たな気づきのある展覧会となるだろう。
〈以下、作家ステイメント〉
テーブルにはラベルが剥がされたお茶のペットボトル。否、ラベルが剥がされたそれは、そもそも お茶であるかもわからない。メロンソーダかもしれないし、青汁かもしれない。そのキャップを外し、ひと口。果たしてその味は? ラベルが剥がされたペットボトルの如く、かつて纏っていた文脈が 剥がされた作品はどのようなテイストになるのだろう。お茶かどうかもわからない状態は、その空 間に足を踏み入れ、テイスティングするしかない。その空間を仮にT HOUSEとしてみる。テイスティ ング=Tasting の T であり、田村 =Tamura の T であり、お茶の T(ea) でもある。展示されるモノ もあれば、梱包状態のままのモノもあるとすれば、その味は仮 =Tentative のままだ。最初の話に 立ち戻れば、ペットボトルのラベルを剥がすという所作そのものにはどこか気遣いのような匂いも 嗅ぎとれる。で、あればその所作をある種のオモテナシとして、文脈 = 面(オモテ)を無くした作 品の断片をモノとして T HOUSE に陳列してみる。Tamura の家を訪れたかのような感覚になるか はさておき、客人として気軽にその茶室を訪れてみて欲しい。勘違いのオモテナシがそこには満ち ているはず。モノは試し =Try!
2022年9月19日(月・祝)〜2022年10月11日(火)
PROJECT:T HOUSE OMOTENASHI の KOKORO
会場:名古屋芸術大学 Art & Design Center West (愛知県北名古屋市徳重西沼 65 名古屋芸術大学西キャンパス内)
時間:12:00-18:00 (会期中無休)
田村友一郎 Yuichiro Tamura
1977 年富山県生まれ。京都府在住。日本大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学大学院映像 研究科博士後期課程修了。ベルリン芸術大学空間実験研究所在籍 (2013-2014)。名古屋芸術大 学美術領域准教授。 既存のイメージやオブジェクトを起点に、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンス、 舞台まで多彩なメディアを横断し、土地固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで、幅広い着想源から現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築する。劇場作品に「テイストレス」(京都 芸術劇場春秋座、2021)、展覧会では「Double Vision」(Tai Kwum Contemporary、香港、2022)、「ギフト、ギフト、」(八戸美術館、2021)、「Readings from Below」(Times Art Center Berlin、ベルリン、2020)、「Milky Mountain/ 裏切りの山」(Govett-Brewster Art Gallery、ニュー ジーランド、2019)、「叫び声 /Hell Scream」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、2018) などのほか、国際芸術祭「あいち 2022」、ヨコハマトリエンナーレ 2020、アジア・アート・ビ エンナーレ 2019、釜山ビエンナーレ 2018 といった国際展にも作品を発表。
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