12月23日（金）、岐阜・郡上にある牧公民館にて、映画『カナルター螺旋状の夢ー』の上映会が行われる。

同映画は、かつて首狩り族と言われいた「シュアール族」を追ったドキュメンタリー映画。シュアール族はアマゾンに暮らす先住民族で、その昔部族抗争で負けた酋長の首をミニチュアの剥製にする習わしがあったそうだ。彼らの暮らす熱帯雨林はペルーとの国境に隣接しており、国境で紛争が起きた際には土地勘があるというだけで前線に立たされていた悲しい過去がある。争いがなくなった現在では平和に田畑を耕し、山河で肉や魚得て自然に感謝しながら暮らしているのだそうだ。

「自分たちで食物を育て、家を建て、酒を作り、踊る郡上の人々は、どこかシュアール族と重なる」と今回の上映イベントの主催者・井上博斗は語る。

来場者と共に感想を共有するシェアタイムや、本作の監督である太田光海を招いてのトークセッションの時間も。気になる方はぜひ参加してみてほしい。

＜以下、プレスリリースより＞

セバスティアンとパストーラは、エクアドル南部アマゾン熱帯雨林に住むシュアール族。かつて首狩り族として恐れられたシュアール族は、スペインによる植民地化後も武力征服されたことがない民族として知られる。口噛み酒を飲み交わしながら日々森に分け入り、生活の糧を得る一方で、彼らはアヤワスカをはじめとする覚醒植物がもたらす「ヴィジョン」や、自ら発見した薬草によって、柔軟に世界を把握していく。変化し続ける森との関係の中で、自己の存在を新たに紡ぎだしながら。しかし、ある日彼らに試練が訪れる…。