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【SPECIAL REVIEW】東濃の新たな魅力を掘り起こす『MEETS TONO NOTE vol.2』がリリース。東濃のお酒をとことん楽しむイベント『MEETS TONO 東濃の地酒と美濃焼。2018』で配布も!

2018.03.16.Fri - | 名古屋テレビ塔下・屋外スペース(愛知|栄)

 

岐阜県の南東部に位置する、多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市からなる東濃エリア。江戸時代には中山道が通り宿場町としても栄え、島崎藤村の故郷で、小説「夜明け前」の舞台としても有名な「馬籠宿」は今でも当時の風情を残し多くの観光客を集めている。

山々に囲まれ、雄大な自然と清流の恵みを受けてきたこの地には、酒造りや美濃焼をはじめ、そこに暮らす人々が脈々と受け継いできた奥深い文化が育ってきた。そんな“現在”の東濃の魅力を「地域の人」の言葉を通じて広く伝えていこうと創刊されたのが、『MEETS TONO NOTE』だ。

 

【SPECIAL REVIEW】
東濃の新たな魅力を掘り起こす『MEETS TONO NOTE』

Text & Edit: YOSHITAKA KURODA ( ON READING / LIVERARY )

 


< MEETS TONO NOTE vol.1 より>

 

昨年リリースされたvol.1では、恵那醸造、はざま酒造、中島醸造、山内酒造場など、11の酒蔵を取材。その多くが200年以上の歴史を持つ老舗中の老舗だ。

 

「日本人は日本のいいところを捨ててばかりでしょう。伝承もなくなってきている。だからね、日本酒なんて言い方を私はしません。わざわざ日本と断らなくても酒は酒。酒か清酒としか呼ばない。それが、酒をつくる者としての気概です。」
「うちの酒が海外でも売れているとなったら、地元の人も目を向けてくれるでしょう。さらにもっと、岩村で愛されて飲まれる酒でありたいんです。」
「地歌舞伎は、地域ぐるみの取り組みだったので、役者として出る人、裏方をやる人、稽古場として自宅の一部を提供する人、それぞれが役割を果たすんです。」

 

どの酒蔵も伝統的な手法を大切にしながら、新しい試みにも柔軟に、果敢にチャレンジしているのが伝わってくる。そして何より、彼らの言葉の端々から感じられるのは、暮らしているその土地への誇りや感謝の念そのもの。そこに暮らす人々がまるで酵母のように、その土地の豊かな文化を、じわじわ、ぶくぶくと育んでいるのだろう。

 


< MEETS TONO NOTE vol.2 より>

 

そして、今春には判型をぐっと大判にしたvol.2が刊行される。今号では、美味しい“地のもの”をテーマに、東濃の食文化を受け継ぎ、アップデートしている人々の話を訊きながら、知られざる新しい東濃の姿が美しい写真とともに綴られている。以下、『MEETS TONO NOTE vol.2』に収録されているコンテンツからいくつか紹介したい。

 


< MEETS TONO NOTE vol.2 より>

 

土岐市下石に窯を構え、1921年から美濃焼の製造を続けている老舗「カネコ小兵製陶所」が制作する「ぎやまん陶」。透明感のある釉薬を使い、ガラスのようにも漆のようにも見えるこの器は、クリスチャン・ディオールのショップに卸したり、ミシュランの星付きレストランなどでも使われているそう。製陶所の職人たちが食べているソウルフード「味ごはん」も、下石のおふくろの味として商品化され、土産物として好評だそうだ。

 


< MEETS TONO NOTE vol.2 より>

 

空き家となった古民家をリフォーム・再生し移住者の住まいのマッチングなどを行っている、奥矢作森林塾、奥矢作移住定住促進協議会の大島光利さんは、ヘボ追い名人としても地元では有名だという。ヘボとは蜂の子(クロスズメバチ)のこと。恵那では日本一危険な祭りとも謳われる「くしはらヘボまつり」が毎年11月に開催される。祭りでは、それぞれが持ち寄った蜂の巣の重量が競われ、会場では、へぼ釜飯やへぼ五平餅が振舞われるのだとか。大島さん達、地元の人々の努力により、地元の慣習や文化は、移住者にも魅力的なものとして伝わっているのだろう。

その他、誌面では、低農薬・減化学肥料による農産物の栽培をはじめ、一流レストランで使われるマイクロ野菜生産、いちご狩りやブルーベリー狩りもできる観光農園の運営などを行う、多治見市の「廿原ええのお」や、瑞浪市に農園を構える日本茶メーカー・成瀬農場「瑞芳園」の二代目となる、若き副代表が手掛けたびっくりするほど渋みがなく香り高い紅茶、中津川の付知でしか味わえないさるまい茸を使った炊き込みご飯などが紹介されている。

東濃へは、名古屋から車でも電車でも1時間足らずとアクセスも良い。少し足を伸ばせば、美しい山々や清流が流れる日本の原風景を感じることが出来るのだ。『MEETS TONO NOTE』を片手に、脈々と受け継がれているその土地の記憶を辿りながら、ゆっくりと旅し、自らの故郷にも想いを馳せてみる。きっとかけがえのない時間が体験できるだろう。

 


< MEETS TONO NOTE vol.2 より>

 

 

この『MEETS TONO NOTE』が貰えるイベントが3月に開催!


 

東濃10蔵の地酒を飲み比べ、美濃焼の器を選んで楽しむイベント『MEETS TONO 東濃の地酒と美濃焼。』が3月16日(金)から18(日)の3日間、名古屋テレビ塔下で開催される。

会場では、各蔵自慢の地酒が並べられ、杜氏からお酒のこと、東濃のことを直接訊くこともできる。さらに多彩な美濃焼の酒器や小皿の中から、好みのお猪口でお酒を楽しんだ後は、そのまま持ち帰ることが出来るそう。おつまみも、東濃の美味しい食材をつかったメニューが提供される。その他、一献盃で呑み比べ体験や焼きたてお猪口づくりのワークショップなども。そして『MEETS TONO NOTE vol.2』のプレゼントもあるという、至れり尽くせりのこのイベント。ぜひ東濃の魅力を存分に味わってみては。

イベント情報

2018年3月16日(金)~18日(日)
MEETS TONO 東濃の地酒と美濃焼
会場:名古屋テレビ塔下・屋外スペース(名古屋市中区錦3丁目6-15 先)
時間:
16日(金) 17時~ 21時
17日(土) 12時~ 20時
18日(日) 12時~17時
料金:前売¥2,500 / 当日¥3,000(各日)
※前売チケットはなくなり次第、販売終了します。
※チケットは日程指定ですが、「+300円」で別の日でも使えます。 
問:東濃ぐるりん観光事業実行委員会 ミーツトーノー事務局
担当:森田・榎本
MAIL:info@meets-tono.com 電話:052-241-0233

​主催:東濃ぐるりん観光事業実行委員会(構成団体:多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市) 
後援:名古屋国税局、名古屋市、久屋大通発展会、ひがしみの歴史街道協議会、ツーリズム東美濃協議会、多治見市観光協会、土岐市観光協会、瑞浪市観光協会、恵那市観光協会、中津川市観光連絡協議会、大ナゴヤ大学、大ナゴヤツアーズ
協賛:多治見市美濃焼タイル振興協議会 
企画・制作:クーグート 
協力:中山道 大鋸、スーパーファンタスティックヌードルズ、DERO市原建築設計事務所、stand Coup!、pool

※お車・バイク・自転車でご来場される方、未成年者の飲酒はお断りします。飲酒する場合は同じ量のお水を飲むなどして、飲みすぎないようご注意ください。雨天決行(荒天中止)。内容は予告なく変更の可能性がございます。ご了承ください。この事業は岐阜県からの補助金を受けています。

MEETS TONO NOTE
発行:東濃ぐるりん観光事業実行委員会 ミーツトーノー事務局
編集・製作: COUPGUT Inc.
定価:500円(vol.1、vol.2ともに)
問:COUPGUT Inc. 052-262-6697 
https://www.meets-tono.com/

販売店:
ON READING http://onreading.jp
カフェ温土 http://ondo.tajimi-tmo.co.jp
喫茶アミーゴ http://www.couplabel.com/amigo/
本屋 Title http://www.title-books.com
みのや北村酒店
ホホホ座 http://hohohoza.com
BOOK MARÜTE http://book-marute.com

posted by Y.KURODA

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