【NEW OPEN】KAKUOZAN LARDER(愛知|覚王山)
今年で5年目に突入した、覚王山の人気ハンバーガーショップ・KAKUOZAN LARDERがリニューアルオープンを遂げた。単なるハンバーガー屋には留まらない、独自の審美眼でアーティストをチョイスした店内イベント、店外へ飛び出した出店企画「KIOSK by KAKUOZAN LARDER」など、さまざまなアクションをアグレッシブに展開してきたといえる同店。店長・NIWAに今回のリニューアルについて少し話を伺った。
SPECIAL INTERVIEW:
NIWA(KAKUOZAN LARDER)
Interview&Text : Takatoshi Takebe[ LIVERARY / THISIS(NOT)MAGAZINE ]
Photo : Sara Hashimoto [LIVERARY]
KAKUOZAN LARDER店主・NIWAさん。
−店外もロゴもデザインは今回もNIWAさん作ですか?ロゴも前のよりさらに今の気分って感じですごくイイ感じに突き抜けてますね!
NIWA(以下略):ありがとう!そうです。僕がデザインを出して、作業は玲子(奥さん)といっしょにやりました。
−実はリニューアル前に少しどんな感じの改装をするか?を聞いてましたが、「店内を少し広くする」くらいのことだと思っていたので、変貌ぶりにびっくりです。
もともとは単純に店内でライブイベントなどをやる際、もっとお客さんから演奏者を見やすくしたかったというのがずっと頭のなかにあって、あとは客席を増やして狭い店内ながらも少しでも多くのお客さんにお待たせすることなく店内に入ってもらえたらっていう思いがあって、改装に踏み切りました。
−店内に入ると存在感抜群の鉄のケージが目に飛び込んできますが、メタリックな感じが今のモードだったんですか?
最初、何となく「フェンス」というキーワードが頭のなかにあって。
−「フェンス」って、あの柵のあれですか。
そうそう、あれのあれです。「フェンス」って基本的に屋外にあるものじゃないですか。それがお店の中にズドンとあることで、今まで以上に外と内にあるもの、うちでいったら食(=内)とカルチャー/アート(=外)といった概念をミックスしていきたいな〜っていう意思を形にしたかった。
−なるほど。概念から具現化したらこうなった…ということですね。KIOSKも店内にしっかり内包されたんですね。
前も雑貨やアート作品を置いてる棚はあったけどね。今回、しっかり作り込みました。最近だと、海外アーティストの作品も取り扱いしだして、ブルックリンやアムステルダムとかね。
KIOSKはKAKUOZAN LARDERの雑貨、アイテム部門ともいえる。国内外の作家作品やラーダーオリジナルグッズなどを取り扱い中。
−どうやってそういうアーティストとコンタクト取って仕入れてるんですか?
普通にインスタとかSNSとかで見つけたりして、そこからHPに飛んでメール送って…っていうやりとりだよ。
−普通に…といっても普通はなかなかできないですね、それ(笑)。さっきのフェンスの概念の話も興味深かったんですが、ラーダーの新しいグッズにもメッセージが入ってますよね。
「FAST IS NOT THE FIRST」。これは推していきたいですね。まあ、意味としては読んだまんまなんだけど。
ラーダーの新グッズに刻まれた文字は、“FAST IS NOT THE FIRST”
−早けりゃいいってもんじゃないよ!?っていうことですね。どうしてもハンバーガー=ファストフードっていうイメージはありますもんね。
そうそう。バーガーも他の料理もだけど、ひとつひとつちゃんと丁寧に作ってるから、その分ちゃんと時間もかかるんです。けっこうね、厨房にいて調理してるときも熱い視線を感じる時があるんでね(笑)。
−なるほど。今はプレリニューアルオープン中とアナウンスされていますが、4月の本オープン後はどんな変化があるんですか?
新しいメニューを増やそうと思っていて。キノア、アボガド、ビーン、ヒジキ、キャロットとかが入ったヘルシーなサラダメニューとして「THE BOWL」、あとはラーダーオリジナルタコスってことで「LARDACOS」っていうのとか。
メニュー表も一新。パステルカラーがかわいいです。
−気になりますね…たしかにサラダメニューは健康を考えるうえでもうれしいかも。では、最後に今後はどんな店作りをしていきたいですか?
これまで通り昼は賑やかに。で、夜はちょっと大人っぽく、BARのような雰囲気にしていきたいなと思っています。これからも変わらぬご愛顧よろしくです。
−お忙しいところありがとうございました。今後開催されるであろう、リニューアルオープンイベントにも期待してます〜!
新しい店名ロゴは、某有名アーティストのロゴをセンスよくオマージュ。
個人の飲食店で5年間走り続けること自体、困難だと言われている時勢を尻目に、第2章のスタートを切ったKAKUOZAN LARDER。あくまで飲食店という軸を保ちつつ、カルチャー的なアプローチをこれほどまでに展開しているのはおそらく全国的に見ても珍しい(現にKAKUOZAN LARDERには東京や大阪といった都市圏からの来客も多く、一定の感度を持った人たちにとっては名古屋の新しい観光地的な役割も果たしている)。これまでのイメージから、さらに一歩突き抜けた店内外のデザイン/ロゴ/カラーリングは同店の熱量を感じさせる。今後もどのような刺激的なアクションを展開していくのか、注目していきたい。
KAKUOZAN LARDER
1
全国各地から日本茶専門店が出店する「chayoi park nagoya」がHisaya-odori Parkにて開催。50種類以上の日本茶飲み比べやトークイベント、手もみ茶実演も。
2
3
4
HOME、Geloomy、HALLEY、モノンクルら若手注目バンド8組出演。名古屋のローカルDJも多数集結!栄・ユタカビル内5会場を使用し「Cultra Vol.18」が開催。
5
6
7
8
9
10