2017.07.22.Sat | nakaniwa(岐阜|岐阜市)
身体と場所との関わりへの想像力を喚起する装置として「音」に関する作品制作を行うサウンドアーティスト・前林明次による岐阜県美術館での展覧会『場所をつくる旅』にあわせて、7月22日(土)にnakaniwaにて、トークイベントが開催される。
今回のトークイベントでは、詩人の管啓次郎、独自の身体論を考察する小林昌廣を招き、言葉、身体、音というそれぞれの領域を越境しながら、『旅』、『場所』をテーマにしたクロストークが展開される。
「自分」は関係の中に生まれる。選ぶことの出来ない場所に生まれる。でも自分は、いつまでもおなじところにはいない。いて、たまるもんか! 動いては関係を踏みはずし、はずしては関係を組み換え、自分を作り替えてゆく。新しい風景との出合いが、新しい自分という面を削る。昨日の私は今日の私にとっては他人、そして明日の私にとってのなつかしい道連れだ。
<『本は読めないものだから心配するな〈新装版〉』(左右社)菅啓次郎/著 より)>
2017年7月22日(土)
「場所をつくる旅」-管啓次郎さんを迎えて
会場:nakaniwa(岐阜県岐阜市吉野町3-17)
時間:19:00 – 21:00(18:30 開場)
入場料:1000円+1ドリンク
定員:60名
登壇者:管啓次郎(詩人、比較文学者)、小林昌廣(身体論)、前林明次 (サウンドアーティスト)
予約:nakaniwa 058-216-1805
主催:情報科学芸術大学院大学「場所・感覚・メディア」/nakaniwa
http://pand-web.com
管啓次郎
1958年生まれ。詩人、比較文学者。明治大学理工学研究科ディジタルコンテンツ系教授(コンテンツ批評、映像文化論)。ハワイ大学、ニューメキシコ大学、ワシントン大学(シアトル)などで人類学、比較文学を学ぶ。主な著書に『オムニフォン――<世界の響きの詩学>』(岩波書店)、『斜線の旅』(インスクリプト)、『本は読めないものだから心配するな』、『ハワイ、蘭嶼(旅の手帖)』、詩集『Agend’Ars』、『ストレンジオグラフィー』(以上、左右社)など。ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』をプロデュースした。
小林昌廣
1959年東京生まれ。情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]教授。医学と哲学と芸術を三つの頂点とする三角形の中心に「身体」をすえて、独特の身体論を展開。医学史・医療人類学から見た身体、古典芸能(歌舞伎、文楽、能楽、落語)から見た身体、そして現代思想とくに表象文化論から見た身体などについて横断的に考察している。各地で歌舞伎や落語に関する市民講座や公開講座などを行なっている。主な著書に『 医療人類学』(リブロポート)、『〈病い〉の視座』(メディカ出版)、『病い論の現在形』(青弓社)、『「医の知」の対話』(人文書院)、『臨床する芸術学』(昭和堂)など。
前林明次
身体と環境のインターフェイスとして「聴覚」や「音」をとらえ、そこに技術的に介入することで知覚のあり方を問いなおす作品を発表してきた。現在は身体と場所との関わりへの想像力を喚起する装置として作品制作をおこなっている。主な作品に《AUDIBLE DISTANCE》(1997)、《Sonic Inter face》(1999-)、《[ I /O] distant place》(2001)、《ものと音、空間と身体のための4 つの作品》(2005)、《Contai ner for d reaming 》(2011) 、《103.1dB》(2013)、《OKINAWA NOISE MAP》(2016)などがある。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教員。
http://maebayashi.tumblr.com/
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