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国内外の美術館にも作品が収蔵されるなど、世界的評価も高い作陶家、伊藤慶二の個展が開催中。

2018.12.15.Sat - 01.03.Thu | L gallery(愛知|本郷)

 

岐阜県土岐市在住の作陶家、伊藤慶二による個展「小さきものたち」が、1月3日まで、L galleryにて開催中。本展では、タイトルにある通り、小ぶりながらも作家のエッセンスが濃縮されたような作品が展示されている。

(以下、L gallery HPより)

蚤の市の語源は諸説ある。フランス語で「marche aux pecus」という蚤の市は、フランス語 〝pecus〟 が 〝蚤〟〝暗褐色〟という意味を持ち、暗褐色の古い家具や骨董品を売り買いする市場だから。蚤が宿主を移り回るように、品物が人から人へ渡されるから。蚤がわくほど古い物が売られていたから。とさまざまだが、今回は、蚤のようにわいて溢れるくらい細かな品が売られているから、の言説を信じたい。
 とある日、作家がひと言「蚤の市」と口にした。なにかと問うと、展覧会のテーマだという。蚤の市のように賑やかに、小さいものを並べたいのだと。「それは楽しいですね!」と笑顔で頷きあう。頭の中に浮かべた情景に胸を躍らせた。後日、訪れたアトリエ、「例えば」といって台の上に並んだ景色を実際、目にして思わず頬が緩んだ。

 土が残った時に、なんの気なくつくるのが日課だという。大きなものは構えるが、小さいものは構えずつくれるからいいんだよ、とも。肩の力が抜け切る、それは制作のリズムを司る大切な休符、息継ぎなのだろうか。
 なにと訊かれても、なにともいいようがない。拾った石を台座に据える。手の中で自由に形づくる。なんでもないものができ、なんでもないものに美が宿り、なんでもないものに生が見える。純粋に「つくること」の歓びに溢れ、それぞれがうれしく声をあげる。

 旧いものから新しいものまで小品を中心に、お札立てやお屠蘇をいただく徳利、盃など、迎春のしつらえに相応しい作品も並びます。愛らしくも、伊藤慶二のエッセンスが凝縮した小さきものたちに、ぜひ会いにいらしてください。

 

祝い

イベント情報

2018年12月15日(土)~2019年1月3日(木)
伊藤慶二 展 小さきものたち
会場:L gallery 名古屋市名東区本郷1-43
時間:13:00 〜 20:00
問:052-774-5599
会期中無休 ※正月三が日も開廊
作家在廊日:1/3(木)
http://l-gallery.jp/

エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。 
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。

posted by Y.KURODA

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