名古屋渋ビル研究会 / 第2回 コラム _ Text:寺嶋梨里
名古屋渋ビル研究会が送るコラム第2回。本コラムは渋ビルに関係あるものないものごちゃ混ぜでお届けする予定ですが、今回は渋ビル系。渋ビルの重要なチャームポイントのひとつ、タイルの魅力をご紹介します。
基本は艶と色むら
建築物を水と汚れから守るため、はたまたオシャレのためなどに、外壁に貼付けられるタイルたち。色と質感、カタチ、そして貼り方の工夫でビルの個性を演出します。
渋ビル時代の外壁タイルは、色むらや美味しそうな艶など、手づくりの味わいがたっぷり。新築マンションの品質が統一されたタイルにはない魅力があるのです。
たとえばこのビル。
食いしん坊な方ならきっとご存知、イノーヴェが入っているステキビル。濃紺のタイルと水平方向を強調するコンクリートの庇がカッコいいですね。
さぁ、タイルをよく見てみましょう。
1枚1枚濃さが違う透明感のある釉薬。ひとつのタイルでも色むらがあります。そして上品な艶。ほんと、ため息が出ますね。このようなタイルが渋ビルに一番多いタイプです。
様々な色と質感
オーソドックスな長方形タイルでも、釉薬の種類によって様々な表情があります。透明感のあるもの、玉虫みたいなメタリックな輝きのあるもの、ざらっとした質感のもの・・・。
形状も要チェック
渋ビルのタイルのほとんどは長方形ですが、たまに変わった形のタイルを見つけると、ちょっとテンションが上がります。
ステキタイルてんこ盛りビル
最後に、いろいろな種類のタイルを一度に味わえる、てんこ盛りのステキビルをご紹介します。
角丸の窓、紺色のタイルが貼られた円柱のような装飾が印象的です。
一歩足を踏み入れると、このタイル!壁はカラフル、床は花柄。
細かなヒビが入っている透明感たっぷりの釉薬。キャンディーのような色つやがたまらなくステキなタイルです。ほんと、美味しそう。
他にも丸タイルや、メタリックな輝きを放つ立体タイルも使われています。
きっとタイルが大好きな方が建てたのでしょうね。
ステキなタイルは街中にあふれています。たまには車から降りて、のんびりじっくり街歩きをしてみましょう。きっとすぐに見つかりますよ!
名古屋渋ビル研究会
寺嶋梨里と謡口志保による名古屋の渋いビルを愛でる会。
月一回程度、街歩きしながら2人の琴線に触れた渋ビルを褒めたり撮影したりする。
※「渋ビル」は基本的に2人の主観によるものです。
http://shibubuilding.blogspot.jp/
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