Text & Photo by mikutaso [旅する雑貨とハンドメイド・チェルプ]
普段仕事をしながら貯金をし、たまに長期の休みを取っては、ここではないどこかを求め、ふらり海外へ…。昨今、そんなライフスタイルを送っている人も少なくないかもしれません。名古屋在住のとある気の合う女子2人組「旅する雑貨とハンドメイド・チェルプ」もそれにもれなく該当。キッチュでチープな「かわいい!」雑貨を世界中で買い集め、帰国すると時折、誘われたイベントに出店して、ちょっぴり別れを惜しみながら、おすそ分け的に販売する…。
そんな彼女らの買付旅行記、雑貨系女子2人組「旅する雑貨とハンドメイド・チェルプ」中国・上海編に引き続き、今回は「メキシコ編」を紹介。
かわいい!を探す旅にトラブルはつきもの?気ままな雑貨的女子2人組・チェルプのメキシコ珍道中を前・中・後の3編に渡ってお届けします。
Text & Photo : mikutaso [旅する雑貨とハンドメイド・チェルプ]
Edit : Takatoshi Takebe [ THISIS(NOT)MAGAZINE,LIVERARY]
死ぬまでに行きたい国はどこ?と言われたら 1秒でメキシコと答える。
チェルプの2人が仲良くなったキッカケもメキシコだった。いつか行きたいねとずっと話していて、今回その憧れの国メキシコに行くことを決めた。
メキシコと言えば カラフルな街並み、からっと晴れた空、アミーゴ!とテキーラを交わす…はたまた マフィアに麻薬戦争、強盗。陽気なイメージもある反面、やはり悪い事も頭をよぎる。行くまでに、何人にもの人に「気をつけて。」と言われたことか。そんなことは分かっとるわ!と思いつつも、頭で何回も相方が強盗に襲われた時のイメトレをしていた。
本当は買い付け前の話なんて面白くもないので省きたかったが、チェルプのトラブルはセントレアから始まっていたのだ。
セントレアのチェックインカウンターでエスタの存在を知った。(知らない人は エスタ アメリカ でググってください!)エスタの申請に手こずりまくりで2人して半泣きだった。この焦りが後々、私に災いをもたらすのである。
エスタの申請にヘロヘロになりつつも、無事ロサンゼルスへ到着。
ロサンゼルスでは友人と合流しそのまま街を散策、友人宅に宿泊という流れだった。 出国前に、入国審査引っかかって別室行きになったらどうしよ~と冗談交じりに話していたのだが、現実のものとなった。もちろん、私だけ。vacation?の質問に対してYes!と答えただけでサヨナラ、はい別室ね。という流れだった。そこから2時間意味も分からず待たされ、別室で聞かれた質問もさっき入国審査でなぜ聞かない?!というレベルの質問であった。エスタエスタ言っていたので、私のエスタに問題があったのだろう。
ロサンゼルスに滞在するには理由があった。皆は「サルベーションマウンテン」をご存知だろうか。私はその存在を知った時、この世の物か?神の創作物なのではないか?と思ったぐらい衝撃を受け、死ぬまでに必ずこの目で見てやろうと決意していたのだ。
サルベーションマウンテンまでの道のりはロサンゼルスから車で3時間少々。ひたすら車を走らせる。ロサンゼルスを離れるほど、サボテンやら土がむき出しの山々が延々と続く。
3時間のドライブを経て、サルベーションマウンテンに到着した。車を降りた瞬間ロサンゼルスとは違うムッとした熱風とジリジリと焼けるような日差しを感じた。そびえ立つカラフルなサルベーションマウンテン。GOD IS LOVEの文字。作者の神へに対する愛が全面に押し出された作品である。
30年間、この作品に愛を注ぎ ひたすら制作し続けた。残念ながら数年前にこの世を去ったらしいが、彼の愛はまさに私たちの目の前にそびえ立っていたのだ。しかし、写真で見るサルベーションマウンテンとは違い、年月がたって劣化もすごかった。このままこの世に存在してほしいという気持ちを込めて、20ドル札を募金して、後を去った。
さぁ、帰路につこう!その前にガソリンスタンドに寄ろう!となり、結構広めなガソリンスタンドに入った。先に言っておこう。この場所で起こったことは、誰も悪くないと。お国が違うため、やはり給油のシステムも違う。左ハンドルにも慣れてない相方。もう1度ちゃんと駐車をしたいとのことで、私が降りて確認をしながら駐車をすることに。バックオーライ!OK!助手席に戻ろうとしたらタイヤ付近に見慣れた物体が。あらやだ、iPhone落としちゃった…!?!?タイヤの跡?!裏返すと画面バッキバキ!!!笑っちゃった。相方が車でひいたのだ。私のiPhoneを。ひいた私が悪い、落とした自分が悪いと言い合い。iPhoneは無残な姿になったが、不幸中の幸い。使用可能。iPhoneひいた(笑)とロサンゼルスの友人にLINEし帰路についた。(次の日iPhoneは買いました)
買い付けの話は出なかったが、ロサンゼルスではスリフト、マーケットで買い付けし3日間を過ごした。では早速(ようやく)、憧れの地メキシコへ!
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旅する雑貨とハンドメイド・チェルプ
2014年夏からスタート。女子2人で旅をして いろいろな国のかわいい雑貨を集めています。マーケットなどに不定期に参加中。ちなみに、「チェルプ」とはチェコ語で、「幸の鳥」を意味するのだそう。子宝に恵まれたい!とかそういうのではなく、響きがかわいい!ということで決めた名前だそうです。2016年9月より実店舗をオープン、不定期に開店している。(開店日時はFacebookページに随時掲載)住所:名古屋市中区栄5-6-4栄能楽堂でのビル東館2F
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