サラーム海上
音楽評論家や文筆家としても知られ、中東への愛情の強さから近年では中東料理専門家としての人気も高い、サラーム海上による中東料理トーク&ワークショップ&食事会「出張メイハネ」がまたまたspazio ritaで開催。日程は、6月25日(土)。13時〜と、18時〜の二部制。
今回は、2冊の新著『イスタンブルで朝食を』と『MEYHANE TABLE』の刊行を記念したスペシャルな内容に。料理内容としては、「モロヘイヤと鶏肉の煮込みとバターライス」、「ムタッバル(焼きナスと練りごまのペースト)」、「アボカドとビーツのサラダ」、「苺とバニラアイスクリーム ざくろビネガーソース添え」を予定しているとのこと。字面だけでも美味しそうなこれら絶品料理と、サラーム海上の饒舌トークを生で堪能してみてほしい。人気イベントのため、予約必至!
今回のイベントについて、トルコにいらっしゃるサラームさんに電話インタビューをさせていただきました。
SPECIAL MINI INTERVIEW :
SALAM UNAGAMI
Interview : Mai Tanabe [ spazio rita ]
Text&Edit : Takatoshi Takebe [ THISIS(NOT)MAGAZINE, LIVERARY ]
―今回2冊の本の出版記念ということなんですが、その1冊である『MEYHANE TABLE』は、ほぼ中東全域をカバーしているレシピ本としては日本初なんですよね!?
この本にはトルコ、モロッコ、イスラエル、レバノンの料理のレシピを載せているのだけど、これらの中東の国々には意外にもベジタリアンがいるんですよ。中東料理は簡単でヘルシーであるということが是非多くの人に知られてほしいと思ってますね。どの料理もほとんどが、レモン、にんにく、パセリ、オリーブオイルがあれば作れる料理ばかりなんです!
―「レモン、にんにく、パセリ、オリーブオイル」っていつも呪文みたいに言ってますもんね!(笑)。今回の本はクラウドファウンディングで作られたそうですね?
驚いたのは100万円の設定のところに、最終的には270万円が集まったこと。参加者は558名でした。普段出張メイハネのお客様は女性の方がほとんどなので、クラウドファウンディングの参加者も女性が多いと思っていたんだけど、6割が女性、男性は4割もいたんです。男性の参加者に理由を聞いてみるとね。出張や転勤でアメリカやヨーロッパを訪れて、野菜を多く摂れる料理となると中東料理を食べる機会が自ずと増える。アメリカやヨーロッパは日本に比べて中東の移民が多い分本格的な中東料理を出すレストランが多いんだけど、日本に戻ってきて中東料理の味に恋しくなって食べようと思っても良いレストランがない、と。それをこの本があれば手軽に、しかも自分で作って食べられるということで、支持してくれたというのがありました。
―なるほど〜。ファンの方からの反応はどうですか?
すでに本を手にした人から少しずつ感想をもらっています。例えば、主婦の方には、思いつかない色彩で驚くと言われましたね。使っているものは珍しいものでもないのにね。やはりああいった派手な色は日本には少ないから。食べてもうまい、見ても色鮮やかで楽しい中東料理を日本に持ち込みたいですね。2020年には東京オリンピックが開催されるし、これから様々な人が日本を訪れるうえで、ベジタリアンに対応できる中東料理はとても魅力的だと思います。
―では最後に、イベントにお越しいただく皆様へ、一言お願いします!
腹を空かして来てください!思う存分食べて、堪能してほしいね。日本にあるレストランで出される中東料理は量が少ないからね。あっちだと山盛りで、たらふく食べるんだ。そういうところも感じてもらいたいから、とにかく!腹をすかしてきてください!
―ありがとうございます。私も楽しみにしてます!