2016.04.29.Fri - 05.01.Sun | 東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ(静岡 | 伊豆稲取)
昨年より東伊豆クロスカントリーコースに場所を移したRAINBOW DISCO CLUBが、今年も同会場で開催。日程は、4月29日(金)〜5月1日(日)の3日間。
RAINBOW DISCO CLUBは2010年より開催されているエレクトロ・ミュージックの祭典。過去と未来の交錯と共存を、音楽とアート全般の要素で表現することをコンセプトとしている。2015年より東京から静岡の東伊豆へと舞台を移動。開催日も2日から3日に延長し、キャンプイン野外フェスへと進化を遂げている。
今回ヘッドライナーを務めるのは、UKクラブシーンの巨匠、Gilles PetersonとAndrew Weatherallの二人。ジャンルは違うが、どちらもUKの音楽を語るには欠かすことのできない中心人物だ。ビッグネームの共演に胸が高鳴る。
その他、変幻自在のパフォーマンスでリスナーを魅了するMove D。オランダ、アムステルダムのレーベルRush Hourのレーベルメイトで構成されるRush Hour Allsters。さらに日本から、ハウス・ディスコシーンのパイオニアとして知られる、Kenji Takimi。クラブ・野外フェスではお馴染みのKaoru Inoueらの出演も発表されている。
さらに、前回に引き続き「Red Bull Music Academy」キュレーションによるステージも登場。 こちらの出演アーティストは、シカゴ・ゲットーハウスを代表する、DJ FUNK。元祖エレクトロ・ミュージックの先駆者、EGYPTIAN LOVER。札幌を拠点に活動しながら世界中のプロデューサーから高い評価を得ている、KUNIYUKI。独自の世界観を創り上げるトラックメーカー、DJ SODEYAMA、昨年、パリで開講された「Red Bull Music Academy in Paris」において日本人アーティスト枠で参加することになったCRYSTLら、全8組が出演する。
超強力なラインナップを取り揃える「RAINBOW DISCO CLUB」。今後の追加告知も楽しみだ。
<以下、野田努(ele-king)からのコメント>
野外フェスティヴァルがつねに重要なのには訳がある。いや、ルーティンから解放されるという点において、音楽の野外フェスティヴァルほど優れたものはない。音楽の集会でありながら、同時にそれは音楽集会以上のものである。自然を感じ、食べ物を食べ、硬直した人間関係は消え去り、人との出会いは哲学的な対話にも発展するかもしれない。日本の牧歌的な風景をあらためて知る、それも日本における野外フェスティヴァルの重要なことのひとつだ。
ダンス・カルチャーの素晴らしい功績のひとつに、野外フェスティヴァルを甦らせたということがある。レイヴは忘れられた野外フェスティヴァルの記憶を掘り起こし、そしてスリルと結合させた。これは奇跡だった。なぜなら野外フェス的なるものすべては、アシッド・ハウス的なるものすべてと対立するからだ。グランストンベリー・フェスティヴァルにセックス・ピストルズも出ていなければザ・クラッシュも出ていない。パンクのスリルは、野外の牧歌性や意識の覚醒とは180度違う。しかしそれらを結合させたことこそ、1980年代末から1990年代にかけてのDJカルチャーにもたらされたダンス・カルチャーがやってのけた最大の功績だ。そう、のどかさとスピード、愛と激しさ、夢と現実、大人と子供、静寂と騒々しさ……アンドリュー・ウェザオールというDJは、その結合を果たした第一人者である。
レインボー・ディスコ2016は、そういう意味では素晴らしい原点回帰だ。瀧見賢司や井上薫などの日本人DJのメンツを見てもそれがよくわかる。簡単に言えばヒッピーとパンク,宇宙とストリート、スピリチュアルかつ世俗、その結合。これこそが野外音楽フェスティヴァルの最良の精神だ。また、今回はアンドリュー・ウェザオールとジャイルス・ピーターソンという、最高に信用できるDJ/選曲家も出演する。
ウェザオールはテクノとダブの名人で知られるが、トリップホップからサウンドトラックまでと、ロケーションや状況に応じて幅広い選曲ができる。かたやジャイルスはジャズ、ラテン、ソウル、ワールド、最新のUKのベース音楽のエキスパートとして知られている。ウェザオールもジャイルスも、ともに80年代末から活動を続けているロンドンのDJで、いまでもオーディエンスから尊敬されている。
このふたりのリジェンドが共演するとういのは、たしかに大きい。ぼくの世代にとっては夢のキャスティングである。
伊豆という土地もこの場合はものすごく重要な意味を持つ。グランストンベリーは、アーサー王伝説でも知られる土地。イギリス人は、ケルト的神話世界とロックのサイケデリックを重ねることができた。それとも似て、伊豆は神々の国でもある。ここでその詳述は避けるが、海があり、山があり、そして温泉があるこの地域には特別なヴァイブがあることは、行けばわかる。
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2016年4月29日(金)〜5月1日(日)
RAINBOW DISCO CLUB 2016
日時:29日(金・祝) 9時開場/12時開演 〜 1日(日) (2泊3日)
会場:東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ
(静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3348)
出演:
ANDREW WEATHERALL / GILLES PETERSON / RUSH HOUR ALLSTARS (Antal / Hunee / San Proper / Soichi Terada) / MOVE D / KENJI TAKIMI / KAORU INOUE / DJ FUNK / EGYPTIAN LOVER / KUNIYUKI / DJ SODEYAMA / SAUCE81 / OPAL SUNN / SAPPHIER SLOWS / CRYSTAL / NIGHTMARES ON WAX【DJ SET】/ DL NOBU B2B THE BLACK MADONNA / SISI / KIKIORIX
料金:
一般発売チケット(15,000円)
販売期間 2月1日(月)正午〜4月28日(木)
駐車券(2,000円)
販売期間 2月1日(月)正午〜4月28日(木)
テント券(3,000円)
販売期間 2月1日(月)正午〜4月28日(木)
当日券(17,000円)
*前売券が規定枚数に達したら当日券の販売はありません。
詳細:http://www.rainbowdiscoclub.com/
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