しりとりと読みます。日頃、糸を使ったり使わなかったりするアーティストの方々に、「糸」を使った作品を制作してもらい、作品タイトルを 「しりとり」でリレーしていくという、ゆるカッコEコーナーです。
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第9回目のゲスト作家は、鈴木 いづみさん。
名古屋の雑貨店le petit marche(現在は、長野伊那へ移転)で個展を観たのが2009年。
あれから5年、相変わらずの構図や色合わせの絶妙な外し方が、ほんとセンスが良いのです。
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「や」➡『やみよやまねこやすみの国』
呪文のような意味のない言葉あそび
後ろ暗いような、でもうっとりするような。
私にとってどれも、少し怖く、とても魅力的な言葉。
いつも通り、まず使いたいベースの生地だけ目の前に置く。
頭に浮かぶ形をたよりに、あとは手の進みたいように任せて作っていく。
作品全体の微睡んだ(まどろんだ)空気と直線の緊張感のバランスが、曖昧でいて心地良い。
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鈴木さんに聞いてみる。
なるじ:
鈴木さんは、作品にタイトルを基本的に付けないと言っていましたが、どうしてですか?
鈴木:
先入観を持たないで欲しいというのが理由の一つです。 抽象画なので、そこに言葉が加わるとイメージが固まってしまう気がして。。 付ける時は、作品そのものというより、作る時の自分の気持ちとか、感触から自然に導き出される言葉を置くことが多いです。あまり意味を持たせたくない。深く考えず、つるっと。
なるじ:
感覚で楽しむ方が、どちらかと言うと私も好きです。言葉に捕われて作業の手が止まったり。。
ではその上で、タイトル「やみよやまねこやすみの国」にしたのは?
鈴木:
今回は、ベースに黒を使ったので、少し後ろ暗いような、でもうっとりするような言葉がいいなぁと思って。 そういうイメージを持つ単語の中から「や」で始まるものを並べました。 三つとも私にとって少し怖く、同時にとても魅力的な言葉です。
なるじ:
作品に糸を使い始めたきっかけはありますか?
鈴木:
数年前に、自分の表したい線が、ペンや画材では表現しきれない時があって、試しに糸を使ってみたらしっく りいったんです。
当時、紙と画材だけの作品に飽きてしまっていて、趣味だった手芸の要素を取り入れてみたら、面白くて。
なるじ:
それ以降、糸を使い続けている理由とか魅力って何ですか?
鈴木:
ペンや鉛筆で描く線より、様々な表情を孕んで(はらんで)いるところ。危うさと存在感。
なるじ:
制作する上で、意識してること、好きな感覚とかありますか?
鈴木:
バランスの悪い絵には心地よさ、気持ち良さを感じます。「バランス良くならないように…」と無意識のうち に心がけているかも知れません。
なるじ:
そういうところ私もあります。だから鈴木さんの作品好きなんだと納得。
これからやってみたいこと、最近気になることはありますか?
鈴木:
先日、友人の狩野岳朗さんのライブペインティングを観て、とても刺激を受けました。今まで人前でそういうのは苦手だなぁと敬遠していたのですが、初めて「やってみたい!」と思いました。
なるじ:
狩野岳朗さんのライブペインティング!気になりますねぇ。
名古屋での個展は、2009年のle petit marcheでの一度きりだそうですが、予定はないですか?
鈴木:
今のところ予定はないんです。機会があれば是非やってみたいです。
なるじ:
残念!私もすごく観たいし、名古屋の人にもすごく観てもらいたい!
きっと来る気がします。その時まで楽しみにしています。
ありがとうございました。
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これまでの糸りとり
第1回「あ」➡『赤い輪っか』成地 亜紀(2013.11.05 UP)
第2回「か」➡『風立ちぬ』遠山 敦(2013.12.01 UP)
第3回「ぬ」➡『ヌクアロファ』TMTM/Tomoe Miyazaki(2013.12.28 UP)
第4回「あ」➡『あたらしい家』松尾ミユキ(2014.2.2 UP)
第5回「え」➡『えびでたいをつる』田口美早紀(2014.3.4 UP)
第6回「る」➡『ルウェンゾリの山男』wassa(2014.4.7 UP)
第7回「こ」➡『コイル』都筑晶絵(2014.4.29 UP)
第8回「る」➡『留守の部屋』Nobue Miyazaki(2014.6.5 UP)
<PROFILE>
鈴木いづみ
1996年より東京を中心に活動。 切り貼りと手芸を用いたドローイング/インスタレーションを制作している。
http://izumisuzuki.blogspot.jp/
<今後の予定>
◆「雨乞いの仮面展」 2014年6月20日~7月7日 at colissimo
◆小桧山聡子・鈴木いづみ二人展「生活」 2014年7月11日~17日 at Nidi gallery
◆「夏の芝生 ぬってはるもの 刺繍ワッペン展」 2014年8月16日~9月2日 at cafe + gallery 芝生
◆Amleteron企画グループ展 2014年9月19日~9月30日 at Amleteron
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企画/ディレクション:成地 亜紀 題字:遠山 敦
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全国各地から日本茶専門店が出店する「chayoi park nagoya」がHisaya-odori Parkにて開催。50種類以上の日本茶飲み比べやトークイベント、手もみ茶実演も。
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HOME、Geloomy、HALLEY、モノンクルら若手注目バンド8組出演。名古屋のローカルDJも多数集結!栄・ユタカビル内5会場を使用し「Cultra Vol.18」が開催。
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